「土曜日、お父さん、なんか用事ある?」とNaoが聞いてきたのは木曜の夜。「特に何もないけど」と答えると、「札幌で、ポップアップがあるから、連れて行って」という。「なにそれ」と答えると、「Naoが好きなアーティストが服を販売する」という。早い話が、YouTuberがプロデュースするアパレルブランドの販売会に連れて行ってほしいということだ。「お金はあるの?」、「買ってほしい」、「予算はいくら?」、「7000円分買うと、一緒に写真を撮ってもらえる」とのこと。
そして土曜日。朝食後に準備をしてると、「ちょっとコンビニ行ってくる」と出かけて行ったNao。その後、自宅を出発して都心部へ。その後も「ちょっとコンビニ寄る」となにやら探し物。どうやら、同じYouTuberの「一番くじ」が全国一斉にコンビニなどで店頭販売しているようだ。なにやら忙しい。
アパレル販売は11時からで、会場となるホテルへ向かうと、すでに長蛇の列ができている。「販売時間前に並ぶのは禁止」という注意事項をしっかりと守ったいたNaoは最後尾に並ぶ。その後寒風の中並ぶこと1時間、ようやく会場内に入ることができた。予算にも限りがあるので1万円強のピンクのパーカーを選ぶのは早かったが、「14000円以上購入すると、オリジナルバックプレゼント」という張り紙を目ざとく見つけ、結局余計なキーホルダーまで買わされる。ホテルを出ると、まだまだ長蛇の列が続いていた。薄着で来ていたNaoに、「これ着なさい」と、さっそく購入したパーカーを着せる。その後、商店街でランチを食べる。
ランチ後、「くじを引けるコンビニに寄りたい」というので、帰り道のコンビニやドラッグストアを寄っていくが、いずれも「売り切れ」とのこと。道中、残りは2店舗となり、少し遠回りした4店舗目もやっぱり売り切れ。そしてラスト1店舗。「これで売ってなかったら、あきらめがつく」と言ってコンビニに入っていたNaoがなかなか帰ってこないので、車を降りて店内に入ると、「おひとり様5回まで」と書かれたくじが残っていた。1回700円のくじを、「お父さんの分も」と10回引いて、景品的なものを抱えて喜んでいた。
近くのアイスの家によってジェラートを食べて帰宅。「家族サービス」という死語を使う機会があるのなら、きっとこのようなことを指すのだと思う一日だった。