2023年4月30日日曜日

辛勝

雨音が続く朝。Naoに「こんな雨だけど、試合あるの?」と聞くと、「雷が鳴らない以外はやる」とのこと。おにぎりを握り、車で駅まで送る。強かった雨脚も次第に弱くなり、昼前には雨はやんでいた。昨日の活躍もあったので、この日も相方と一緒にNaoのサッカー応援へ。風も強く、いつ雨が降り出すか、という天気だったが、昨日よりも保護者の応援は多かった。

水はけの悪いグラウンドで、ところどころ水たまりが目立つ中、前半は昨日同様にディフェンシブな展開に。風下で、相手ゴール前に水たまりが目立ち、不利な状況の中、なんとか前半は0-0のドローで折り返せれば御の字、という状況のもと、1点リードで折り返す。昨日同様Naoが後半のはじめから交代で出てきて、風上を利用してルーズボールから裏に抜け出すという展開を何度もつくる。一度はキーパーと一対一になったが、残念ながらシュートはキーパー正面へ。また、キーパーを振り切って角度のないところから打ったシュートは、わずかにずれてサイドネットへ。

後半は、疲れからかミスが目立ち、相手チームへフリーキックを連続で与えるという場面もあったが、いずれもゴールポストに当たってゴールにはならず、運も味方して辛くも勝利。試合後、Naoがやってきて、「今日はあまり活躍できなかった」と言っていたが、相手に脅威を与える役割は十分に果たしていたので、見ごたえは十分だった。

泥だらけで帰ってきたNao。連休の後半にも試合が残されているので、長くなった髪を短く切った。

2023年4月29日土曜日

春季大会

大型連休のスタートらしいが、今年は5月1日と2日が平日となるので、今週末はいつも通りの週末という感じだ。Naoはサッカーの春季大会があるというので、「おにぎりを作ってほしい」というので、早起きしておにぎりを2つ握り、簡単なおかずも詰めて弁当袋に入れておいたが、弁当の袋ごと忘れて、部活に向かっていった。頭にくる。


しょうがないので、昼前に相方と一緒に、大会の応援がてら忘れた弁当を持ってNaoの高校グラウンドへ向かう。まだ寒風の吹く中、Naoの学校の試合をむかえる。前半は守備重視で、相手のチームにうまくボールを回され、先制点を許す。Naoはベンチで観戦していた。後半からは選手を大幅に入れ替え、Naoもトップ下での出場となる。一転してオフェンシブになり、Naoは相手チームの守備ラインで回すボールを必死に追いかけ、ミスを誘う。まずは同点に追いつくと、攻めのリズムがさらに増し、Naoが浮いたこぼれ球をボレーで押し込んで逆転。その後も2点が追加され、4-1で圧勝した。


フットサルでの試合は見ていたが、Naoが外のサッカーをやっている姿を見るのは、高校に入って初めてだ。相変わらず背は小さいが、ボールを競るときの力強さや体幹の強さは、中学生の頃とは見違えるほどだ。また、ボールを追う姿勢や速さも、チームの中ではピカイチで、見ていたわくわくするプレーが目立った。Naoも応援に来ていることを意識してか、きっといつも以上に張り切って走っていたと思う。家に帰ってからは、夕食まで爆睡していた。

2023年4月23日日曜日

アルバイト

今年は 暖かな3月、4月上旬を過ごしていたが、最近は冷たい風が吹く日が続いている。それでも隣の公園の桜は、うっすらと色づき始めた。日曜日、午前中Naoは部活動に出かけていった。昼に学校まで車で迎えに行き、その足でサッカー観戦へ。Naoは学生のペア無料招待に応募して当選したので、Naoの友達一人もつれていく。


試合は好調の出だしで2点をリードして折り返すが、不安定な守備と判定の結果、ドローとなり試合終了後はブーイングが響き渡る荒れた試合に。さもありなんという結果だが、こういう時もある。


帰宅後、夕食の準備をしているときに、Makoからビデオ通話があった。今日はバイトの面接に行ったようで、無事に明日からバイトを始められそうだ。最初に受けに行った焼き肉屋は「大学生は深夜の1時まで働いてもらう」というブラック感が漂う職場で、Makoは「それなら‥‥」と辞退していた。今回は、Makoと一緒に最後の夕食を食べに行った近所の中華料理店で、中国人の夫婦が経営している個人経営のお店。まかないも食べれるようだったので、Makoは「とりあえず頑張ってみる」と張り切っていた。この日は、千切りのキャベツを豚肉で巻いてレンジでチンをする、という料理を作っていた。

2023年4月22日土曜日

キャッチボール

 土曜日。Naoは部活が休みということで、朝からダラダラと過ごしていた。庭のガーデンキッチンの水栓から水漏れがあったので、パッキンを交換。ついでに洗濯機の水栓からも水流が強まると異音がしていたので、パッキンを交換。異音はなくなった。10年も過ぎて、ゴム製のパッキンが経年劣化で次々と痛んできているようだ。


昼食は町内に出かけることに。Naoに「どこがいい?」と尋ねると、町内の本格的カレー店を挙げた。ラーメン店と中華しか頭にないMakoなら絶対に挙がってこない店だ。Naoは辛さが1~4まであるチキンチーズカレーを選択し、辛さは最も辛い4にした。なかなかの辛さで「5だったら食べられなかった」と言っていた。大きなナンも食べ応えがあり、これほどの本格的な店が町内にあることが貴重である。


帰宅後、Naoが「キャッチボールをしよう」と言い出した。体育の授業でソフトボールがあるので、その練習にとのことだった。寒風が吹く中、隣の公園へ。1~2年ぶりのキャッチボールで、30分もすると腕と肩がバキバキになった。明日が町議選挙が行われるということで、時折選挙カーが通って行った。キャッチボールの後は、Naoと一緒に公園の倒木集め。今年も雪が多く、排雪所に利用されるこの公園は、毎年多くの木の枝が犠牲となる。Naoは猿のようにスルスルと器用に木の上に上り、のこぎりで折れた枝を伐採していった。その時、足場とした枝がバキリと折れ、「枝もろとも落下か」と思った瞬間、Naoは体制を立て直し、猫か忍者のように上手に着地していた。なかなかの体幹だった。


夕食はアヒージョ。Naoは「我が家はアヒージョ率が高い」と言っていたが、最も好んで食べるのはNaoである。下準備をしている最中に、Makoからビデオ通話があった。Makoはモヤシと豚肉の炒め物を作っており、最近はインターネットでレシピを見つけて、積極的に料理をしている。ビデオ通話をしながら一緒に夕食をとった。


Makoはこの日、山登りのサークルの仲間と一緒に、銀閣寺の方の大文字山に登っていた。山登りのサークルは本格的な登山のグループと、ハイキングのグループに分かれており、Makoは後者の方のグループに参加し、今年度最初の活動ということだった。初心者ばかりということで、1時間半かけて登ったと言っていた。Makoはあくまでも初心者という枠組みで参加しており、小学校の頃は旭岳や大雪山系、十勝岳の山を登ったことがあるということはカミングアウトしてはいないようだった。

2023年4月18日火曜日

新生活

 新学期の慌ただしさがようやく落ち着いてきた。Naoはクラス替えもあり、担任も変わり、サッカー部の顧問も新しく加わり、新しい気持ちで高校2年生をスタートさせた。Makoは一人暮らしの寂しさと楽しさを一緒に味わっているようだ。真面目に自炊し、簡単な料理も作り始めている。友達づくりにも苦労しながらも、現実と向き合って過ごしている。毎日のようにビデオ通話で現況を報告してくれているので、心配はそれほどないが、Makoのいない食卓は、いつも以上に広く感じる。


土曜日。Naoは朝早くから部活に出かけて行った。ここ数日、辺りが黄色く煙るほどの黄砂に襲われた。車のボンネットにもまだら模様ができていたので、午前中は高圧洗浄機で洗車をする。向かいの家も、その隣も同じようなことをしていた。今年は春の暖かさが続いているので、サクラも2週間ぐらいは早く咲きそうだ。買い物ついでに、町内の道立高校のグラウンドを覗いてきた。女子硬式野球部が正式に発足したとのことで、新しいユニフォームをまとい、他校と練習試合を行っていた。部活動で生徒募集を行って、失敗した学校は数ある。なんとか軌道に乗ればと期待する。


日曜日。朝からの雨。それでも6:45分に、花火が打ちあがった。今日は町内一斉清掃の日で、「雨なのにやるのか」と思い、回覧板を見直すと、「雨天決行」の文字。仕方ないので、雨合羽を羽織り、傘をもって相方と参戦。町内には町営の寮があり、昨日覗いた女子野球部の高校生たちも参加させられ、挨拶をしていた。慣れない新生活でお疲れのところ、休みの日なのに大変である。

2023年4月3日月曜日

巣立ち

 ゆっくりの朝。8時過ぎに起きて、5泊した部屋を片付けて9時過ぎにはチャックアウト。転入届を出すために車で区役所へ。さすがにこの時期なので、待合は激込みで、順番待ちも長蛇の列。なんとか転入届は終えたのだが、マイナンバーカードの住所書き換えなど、余計な案内をされて、また列に戻される。そんなことをなくすために電子カードの制度を作ったのだと思うのだが。この転出と転入で、何一つ役に立たなかったカード制度だった。途中で切り上げて昼食へ。


相方の一押しだった鰹節ご飯の店へ向かう。香りがよい鰹節の卵かけご飯をかきこんだが、チビたちには物足りなかったようで、隣の珈琲店へ入って、Makoはアップルパイ、Naoはフルーツサンドを食べていた。

水道屋が来るというので、急いでMakoのアパートへ戻る。水漏れしていたキッチンの蛇口を部品交換してもらう。Makoは科目選択ガイダンスに向かったので、Naoを部屋において、スーパーへ買い出しに。少しでもMakoの部屋の冷蔵庫をいっぱいにしたかったので、日持ちのするものや冷凍できるおかずなどを買っておく。夕方、Makoは終了を2時間オーバーし、疲れた様子で帰ってきた。

夕食は近所の中華店を探す。Makoの家からは5分程度のところにあり、中国人のシェフ2人とアルバイト2人が切り盛りしており、なかなかの本格中華の店だった。麻婆豆腐や酸辣湯のスープ、おこげの海鮮中華餡かけなどを選ぶ。狭い店だが平日でも満席で、予約客がほとんどだった。

あらかた出てきた料理を平らげ、最後にマンゴープリンとゴマ団子を頼んだNao。Makoはゴマ団子を一口食べて、こっちによこした。少し甘すぎたようだ。

別れの時が近づいていた。食べ終わって会話もなくなり、「行こうか」と声をかけて店を出る。Makoは店の前に貼られていたアルバイト募集の張り紙を写真におさめていた。そんな様子を見ながら空を見上げると、丸い月がまだ馴染みのない街をゆらゆら照らしていた。

Makoの家まではそこから5分程度なのですぐについてしまった。「じゃあ、しっかりやりな」。Makoの頭をポンポンとたたく。相方は「部屋に寄っていく?」と言うが、Makoは「いいよ」とちょっと強く断った。このまま別れた方が寂しさを紛らわすことができると思ったのだろう。「もう喧嘩する相手もいなくなるね」と相方はNaoに言う。Naoはだまって下を見ていた。もう一度「しっかりやるんだよ」とMakoの頭をポンポンとたたく。Makoは「わかった」とさみしげな顔で頷く。それぞれ声をかけあい、Makoは涙をこらえて足早に玄関の方へ向かっていった。将来の夢の実現に向かって着実に歩き始めたMako。

いつかは来る日ではあるが、寂しい気持ちであふれる。Makoと過ごしたこの18年は間違いなく自分自身の黄金期であった。身体の中から大きな幸せをグワンと引き抜かれたような気持ちだ。立ち位置がグラグラ揺れている。こうやって家族の形は、ゆっくりと変化を続けるのだと実感するとともに、人生の再定義にはしばらくの時間が必要となってくるだろう。

「さみしい気持ちと応援したい気持ちは一緒に抱えられる」。最近観ていたドラマのセリフが思い出される。自身が高校時代に一人暮らしを始めた際、親に手紙を送った。その手紙を見て母親は涙を流していたと聞いたことを唐突に思い出す。

喜びや悲しみが紡ぎ合い、つながり、移り変わっていく時間の中。巣立ったMakoが安心して進んでいけるよう、互いに前を向いて。

2023年4月2日日曜日

入学式

 ゆっくりの朝。8時近くに起きて朝食をとり、Makoのアパートへ向かい、新たに買ったものを片付けたり、また洗濯機の使い方を練習したり、郵便ポストの開け方を練習したり。近くのスーパーまで買い物に出かけ、昼食はキッチンの練習も兼ねて冷凍うどんを茹でて食べる。午後にはMakoはバスに乗って入学式の会場へ向かった。


その間、Naoが見たいと懇願する大日如来像がある東寺へ。もちろんここも桜が満開で、五重の塔とのコントラストも見事だった。本堂の大日如来をしっかりと拝む。ついでに近所の西本願寺へ。Naoは昨年夏に行った東本願寺が気に入っていたので、これで浄土真宗の制覇である。

本堂では偶然、親鸞誕生850年の特別礼拝が行われており、日本中のお寺から、お坊さんや関係者が集まって、記念礼拝をおこなっていた。雅楽の音色や、お経、説法など1時間ぐらいの参加であったが、素敵な時間を過ごしなんとも心があらわれた。

アパートでMakoの帰りを待つ。入学式から戻ってきたMakoに様子を尋ねるが、緊張していたのか、あまり細かく覚えていなかった。夕食は車で地元のご当地ファミレスへ。ここでも30分ほど並んでしまう。鯛めしを押し出していたので、それをメインにMakoは牡蠣天ぷらうどんを注文、デザートにはたい焼きや茶碗蒸し、抹茶ゼリー、ゴマ団子など贅沢に注文した。 

2023年4月1日土曜日

比叡山

 この日は一日フリー。当初から車での観光を予定しており、朝食をとって朝8時に出発。比叡山に向かって一路、と思っていたが、途中の通り道の銀閣寺ヘ吸い込まれる。哲学の道にも外国人の観光客であふれかえっていた。金閣寺と比べ、庭が圧倒的に素敵で、鮮やかな桜とのコントラストが見事だった。チビたちは花よりみたらし団子と抹茶団子。


ドライブロードを通り、比叡山延暦寺へ。仏教の聖地と言うだけあって、パワースポット感が半端ない。特に改修中だった根本中堂は歴史の重みと宗教的空間がたまらなかった。屋根の茅葺など、改修中の様子も見学することができたので、是非とも改修後にまた訪れたいと感じた。

比叡山を堪能した後は、一路滋賀県大津へ。Makoの事前のリサーチにより、ご当地グルメである近江ちゃんぽんの店へ向かう。大型のショッピングモールの中に店はあり、長崎のそれとは異なり、鰹のダシでつくられたちゃんぽんは絶品だった。

食後は近くの近江神宮へ。言わずもがなカルタの聖地であり、Makoが最も楽しみにしていた聖地巡礼だ。まずは石段の前で写真を撮り、カルタの大会が行われる近くの近江勧学館へ。会場では中高生ぐらいの人たちがカルタの練習をしており、読み手の読み上げも含め、その風景もしびれた。

そこから車で30分ほど、琵琶湖沿いに車をすすめて、最後はサツマイモスイーツの店を訪ねる。道はどこも混んでおり、花見の客で道路沿いの公園ものどかだった。あまりに込んでいて、駐車場も空いておらず、サツマイモスイーツを車中で食べて、京都へ戻る。

夕食には少し早かったので、途中の清水寺に寄っていくことに。しかし考えが甘すぎた。京都随一の観光名所は、これまでの観光地とは比べ物にならないぐらいに混雑しており、しかも駐車場はどこも満車。結局清水寺の公営駐車場は入れずに、諦めて帰ろうと思っていたところ、路地の奥に隠れた駐車場を発見。なんとか車をとめて、清水寺の夜間特別拝観へ。すでに日は落ち始め、京都の町を夕日が赤く染めていた。チビたちは胎内めぐりと呼ばれる真っ暗なお堂の地下を手すりだけで進んでいくというものに大興奮していた。ライトアップされた清水の舞台は絶景だった。

夕食は八坂神社を通り牛カツの店へ。予想通り行列ができていたが、昨日、サイゼリアに1時間近く並んだことを考えればなんともない。30分ほどで店内へ。牛カツだとありがたく思って食べたが、結局豚カツには勝てないのだと悟った。